うちみそば
その味、もはや伝説。

  日本三景の1つ、松島。その名にしおう景観を見に、訪れる観光客は数多い。
(まぁ景観だけを求めるなら、車で奥松島に行くのが一番であるが)
その松島の観光地の1つ、みちのく伊達政宗歴史資料館。
松島さかな市場と共通のその入り口の正面に、うちみそばという食堂がある。
まずいラーメン」「チャーシューがハム」などというタレコミから、真偽を確かめるために研究室の連中と4人で乗り込んだ。


松島の歴史資料館正面に大きな黄色い看板。観光客目当てなのは間違いないが、店の見た目は普通の家、である。
ちなみに、店は正面に見える玄関の右手、のれんの着いている別棟。
トイレは正面の玄関に入って民家のトイレを借りることになる。
写真には潰れて見えないが、"味の店"という肩書きもついている。

店内は約16、7席。確かに古い店だが、この程度の店ならどこにでもある。値段も600〜800円と普通だ。
さっそく「まずい」と言われていたチャーシューメンを食すこととする。
が、予想に反し、普通の業務用ラーメンだった。
ハムといわれたチャーシューもよく売ってる普通のチャーシューで、何事もなくいただけてしまった。
以前ここに食いに来たという後輩も、それを見て首をかしげている。
「これを食うとまるまつ(チェーン店系ファミレス)が最高の味に思えるんです」
といっていたその言葉をうたがいながら、他の人の頼んだものをちょいちょいつまむことに。

まずチャーハン。普通に美味かった

しかし、その後輩の頼んだ焼きそばチャーシューメンを口元に持っていった瞬間、笑いがこみ上げてきた。
これだ。
肉を電子レンジで無理やり解凍した匂いと、古いもやしの匂いがまざってなおかつソースもまずく全体的にすっぱい仕上がり
急いでラーメンのスープを飲んで口を洗うほどの味。
マズイ店には極度の怒りを持って臨む永世名人氏も、これには苦笑いするばかり。
今思うと、ラーメンが運ばれてくるときには厨房におやっさんがいたけど、焼きそばの時にはいなかった。まさかそのせいか?
しかし、料理人が代わっただけで使う材料も変わるだろうか
ちなみに、付いてきたスープもすっぱかったようだ。

おやっさんから代わったおばちゃんが、もったいないと古い材料をぶちこんじゃったのか、
それとも今回はたまたま焼きそばの材料がやばかったのか、
前回後輩が訪れたときはおやっさんをみなかったという説もあるが、いずれにせよ確証は出来ない。

まだまだ謎の多い店であり、今後の調査が期待される。
・・・が、俺は行かないだろうなぁ・・・。いいのは美味いんだが。


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