めしのはんだや愛宕店
〜そして半田屋へ〜

  仙台に住んだことのある人ならば、誰もが知ってる大衆食堂「めしのはんだや」。
今回はその中でも私が最もお世話になった「はんだや愛宕店」の最終レポートを、最新映像も交えてメイ所案内として再構築しました。

まずははんだやについてご説明を。

めしのはんだや
仙台周辺を地盤とする大衆食堂であり、仙台B級グルメの雄である。
「うまれたときからどんぶりめし」をモットーに、宮城県産こしひかりを使ったこれでもかという安くて量の多いごはんと、
「貸借は友を失う/ゲーテ」という合言葉にもあるように、手持ちの小銭でも十分腹いっぱいにメシが食えるような低価格を
セルフサービスでおかずを選ぶ社員食堂方式(カッコよくいうとカフェテリア方式)で提供しているところである。

おかずは作りたてのはずなのに冷えてて備え付けの電子レンジで温めなきゃいけないし、
なにより味がイマイチだし、
ごはんも量は山盛りだが味が良くないし、
唯一うまいのが豚汁だけという状態であり、「えさのはんだや」などと蔑称されてもいるのであるが、
その安さと300円も出せば腹が一杯になるという量の多さから、学生やトラックなどの運転手たちに好評な店である。
もちろん私も幾度となくお世話になったものである。

これが閉店3日前の「めしのはんだや」愛宕店である。
この日の昼もタクシーの運ちゃんでにぎわっていた。
12時過ぎるとサラリーマンらしき人も食べに来るんだが。

閉店のお知らせ。

「改装」などとは書いておらず、近くの系列店の場所が書いてあることから
閉店後まで誰もが愛宕店が無くなるものだと思っていた。

めし中(100円)と豚汁(80円)のいわゆる200円メニュー。これだけで十分腹いっぱいである。
サークル現役時代はオンラインゲーム"Age Of Empire U"にちなんで「チュートンナイト(中豚夜)」と称して作業終了後に夜食をよく食いにいったもんである。

ちなみに、めしのサイズに"大"はない。メニューの大の値段欄に「とても食べれません。中で十分です。」という告知がしてあるが、それでも大で注文しようとする猛者が後を立たない。(だいたいの場合、中が2杯出てくるそうな)

「はんだや」のシンボル、「貸借は友を失う」の標語。

そしてメニューはというと、
某さぬきうどんよりも先にうどん100円を実現。
牛丼も180円である。味が濃いのだが、吉○家よりもうまいという人もいる。俺は食わないが。


そして、4月。
「はんだや」跡地に「半田屋」愛宕店が誕生した。

漢字になった通称「漢田屋」と「はんだや」の大まかな違いは以下のとおり。

・内装が今までの食堂然としたところから、ファミレス/喫茶店風になった
・デザート、アイス、ジュースなど、メニューのバリエーションが大幅に増えた
・おばちゃんばかりだった店員さんが、若い女子高生バイトなどを雇うようになった。
・以上の結果、家族連れの比率が上がった。

このような変化があっても、味は変わらないし、システムや値段そのものに変化はない。
(むしろ愛宕店の場合、実際に食べに行ってみると、味が落ちていたり、量が減っていたりと質に関してはマイナスである。)
しかし、国道286沿いに建てられた「半田屋」は24時間営業で毎日、夜中でも人でにぎわっているのも現実である。

さて、これが今回リニューアルされた「半田屋」愛宕店である。
上の写真と比べるとちょこっと小洒落た感じになってる・・・よね?
ちなみに店内には観葉植物がおかれ、席だけ見れば喫茶店のような感じではあった。
だが、座席数が減ったのはどうにかならないものだろうか。

しかし、「はんだや」ではおなじみだった、3歳くらいの女の子が山盛りのどんぶりめしを食べている「うまれたときからどんぶりめし」ポスターがまだ貼られていたことにちょっとホッとした。

さて、このように今までの「安い、多い、でもぼろい」というイメージを塗り替える・・・いや塗りつぶすように店舗の漢字化が進行している「はんだや」。
噂では北海道、愛知県一宮に続き東京出店の情報も入っており、東京店誕生の際にはレポートする予定である。


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